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第6章 <開業7年目で思うこと>

独立して7年目。現状は、なんとか会社も軌道に乗り、顧客も増えて目標でもあった庭造りも年間いくつかを施工させて頂いている状態にあります。平日は現場をこなし、夜には図面と見積りを作成し日曜には営業をしています。休み無しで家族の時間もなかなか取れないハードな日々を送っている。

従業員も増えて、うちで働きたいと言う若者からも度々連絡があり、自分としても嬉しいし、今までやってきた事に共感してくれる人がいるのは本当にあり難い。

普通のサラリーマン家庭に育ち、土地、資産、顧客も無い全くのゼロからのスタートだった自分が、今、慎ましくも本日まで営業して来られたのは一言で言うと「人のつながり」である。
毎日弁当を詰め、事務仕事をこなしてくれる家のかみさんは勿論、丁寧に仕事をこなしてくれるスタッフ、仕事仲間達そして他業種の方々やお客さんのおかげであり本当に感謝している。

自分は仕事の技はさる事ながら、人のつながりを大事にして生きてきた事が今日に繋がっていると思う。学生時代からの仲間など自分は交友関係が多い方だが、その仲間達とも生きている世界は違うけれども、お互い損得無しで付き合っている。
全く礼儀作法の身につけていなかった自分が今日の仕事をこなせるのも茶道の先生の存在があったからで、先生には言葉使いや礼儀作法など様々な事を教えて頂き、当時は分からなかったが今の自分の大きな財産となっている。その先生を紹介してくれたのは鎌倉の親方だし、まさに自分は人のおかげでここまで来られたのだと痛感している。

技術面でも自分の持っている技を惜しみも無く自分に教えてくれる親方と呼べる人が何人もいる。その方達に恩返しする為には今に満足すること無く、日々精進し、何十年か先に自分も若い世代に指導できる立場になれる様になる事だ。これから先、仕事量が増えても謙虚に生き、人のつながりを大事にする人生を変わらず歩んで行きたい。